アメリカ合衆国カリフォルニア州サクラメント中心部のハンドル地区にあった高級日本料理店「Okesutora」が、営業開始から1年足らずで閉店。
共同経営者のミミ・グエンさんによると、火曜日が同店の最終営業日だったそう。
グエンさんは、このようなハイコンセプトの飲食店を開くことは賭けだったと認めている。
彼女はまた、よりカジュアルな「サイゴン・バックドア・キッチン&バー」「シット・ロ・サイゴン」「サイゴン88」も経営しているが、Okesutoraへの挑戦はやり遂げてよかったと感じているそう。
「Okesutoraでは、リスクを取ってみましたが、結果が残念だったとしても、サイコロを振って幸運を祈るしかないのです」とグエンさんはインスタントメッセージで書いている。
「カフェを閉めるのは初めてではなく、おそらく最後でもないでしょう。しかし、サクラメントの食シーンを向上させ発展させるという私たちの使命は変わりません。」
2023年10月に盛大にオープンした1801 Lストリート、スイート70番地のOkesutoraは、当初は1人前195ドルのお任せコースのみを提供していた。
お任せコースとは、寿司職人がおまかせで選定したコース料理のことを指す。
Okesutoraの場合は、定評のある寿司チェーン「Nobu」のパロアルト店を任されていたサクラメント出身の寿司職人、ヒュー・ファンさんが担当していた。
「私たちは常に、挑戦して食シーンを向上させていきたいと思っています」とグエンさんは10月のオープニングでサクラメント・ビー紙に語っていた。
4月の14コースのメニューには、7貫の握り寿司に加え、フライパンで焼いたスズキ、カニ身入り卵スープ、タコ煮込み、そして「和風のチミチュリソース」(シソの葉、パセリ、ビネガー)を添えた一品料理が含まれていた。
しかし、当初の盛り上がりが落ち着くと、薄暗くこぢんまりとした店内は常連客で埋まることはなく、最終的には平日に単品料理を提供するようになった。
店の外のメニュー表は木曜日に撤去され、OkesutoraのウェブサイトとSNSのページも削除された。
Googleでは「永久閉店」と登録されている。
「挑戦したことと、与えようとしたインパクトを誇りに思います。今後も試行錯誤と柔軟さの精神を持って、新たな挑戦を続けていきます」とグエンさんはインスタントメッセージで書いている。
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