「ビジネスメールってどう書けばいいの?」
そんな不安を抱えている社会人1年目のあなたへ。
学生時代とはまったく異なるコミュニケーションの場、それが「ビジネスメール」です。正しいマナーを押さえ、相手に信頼される文面を心がけることが、社会人生活の第一歩をスムーズにしてくれます。
今回は、社会人1年目に必要なビジネスメールの基本マナーから、場面別の具体的な例文までをわかりやすく紹介します。
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社会人1年目が押さえておくべきビジネスメールの基本マナー
ビジネスメールを書く上で最も大切なのは「相手を思いやる心」。しかし、それを正しく表現するには一定のルールがあります。社会人1年目が特に意識したい基本マナーは以下の5つです。
• 件名は具体的に
例:「【ご確認依頼】4/10会議資料の件」など、一目で内容がわかるようにします。
• 宛名は役職+名前で
例:「営業部 部長 ○○様」のように、敬意を込めて正確に書きましょう。
• 冒頭のあいさつを忘れずに
定番の「お世話になっております。」は、最初に添えるだけで印象が違います。
• 結びの言葉で丁寧さを演出
「何卒よろしくお願い申し上げます。」など、余韻を大切にしましょう。
• 署名は名刺代わりに
所属・名前・連絡先などを明記するのは、基本中の基本です。
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ビジネスメールの構成と書き方のポイント
社会人1年目の方にとって、構成を覚えるのが第一歩です。以下のような流れで書くと、伝わりやすく丁寧な印象を与えます。
1. 件名:内容が一目でわかるもの
2. 宛名:役職と名前を忘れずに
3. あいさつ:「お世話になっております。」
4. 自己紹介・要件:「○○株式会社の△△と申します。」「本日は○○の件でご連絡いたしました。」
5. 詳細説明:簡潔かつ明確に
6. 結びの言葉:「何卒よろしくお願いいたします。」
7. 署名:名前・所属・電話番号・メールアドレスなど
メール本文は、1文40〜60文字程度を目安にし、長文は段落で区切ると読みやすくなります。
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【場面別】すぐに使えるビジネスメール例文
ここでは、社会人1年目がよく使うメールの例文を紹介します。
(1)初めての取引先への挨拶メール
件名:ご挨拶のご連絡(○○株式会社△△)
○○株式会社
営業部 部長 ○○様
お世話になっております。
△△株式会社の□□と申します。
このたび、貴社とのお取引を担当させていただくことになりましたので、
ご挨拶のメールを差し上げました。
至らぬ点もあるかと存じますが、
何卒ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
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□□(フルネーム)
△△株式会社 営業部
TEL:000-0000-0000
Mail:xxx@example.com
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(2)会議のリマインドメール
件名:【リマインド】4/10(火)定例会議のご案内
○○株式会社
営業部 ○○様
お世話になっております。
△△株式会社の□□です。
4月10日(火)14:00より予定しております定例会議の件、
リマインドのためご連絡いたしました。
下記の通り開催いたしますので、
ご確認のほどよろしくお願いいたします。
【日時】4月10日(火)14:00〜15:00
【場所】弊社会議室A
【議題】新商品に関する進捗報告
それでは、当日よろしくお願いいたします。
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□□(フルネーム)
△△株式会社 営業部
TEL:000-0000-0000
Mail:xxx@example.com
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よくあるNG例とその改善ポイント
このラインより上のエリアが無料で表示されます。
社会人1年目のうちは、気づかないうちにビジネスマナー違反になってしまうことも。以下にありがちなNG例と、改善ポイントを紹介します。
• 件名が曖昧
×「質問があります」
○「【ご質問】4月度売上報告について」
• 宛名が省略されている
×「お疲れ様です」
○「○○株式会社 ○○部長様」
• 語尾がカジュアルすぎる
×「よろしくです!」
○「よろしくお願い申し上げます。」
• 署名がない
→相手があなたの所属や連絡先を確認できません。署名は必ずつけましょう。
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ビジネスメールに慣れるための練習法
慣れるには、実践あるのみ!以下のような方法で、日々のビジネスメールスキルを磨いていきましょう。
• 上司のメールを参考にする
社内でCCに入ったメールを参考に、表現や流れを学びましょう。
• テンプレートをストックする
よく使うメールはフォルダにまとめて、使い回せるようにしておくと便利です。
• 添削をお願いする
最初のうちは、先輩にチェックしてもらうのも安心です。
• 定期的に読み返して改善
自分のメールを後から見返すと、改善点が見えてきます。
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まとめ:ビジネスメールは“慣れ”と“気遣い”が大事
社会人1年目にとって、ビジネスメールは難しく感じるかもしれません。しかし、マナーを押さえ、相手のことを思いやる気持ちがあれば、自然と良いメールが書けるようになります。
まずは、例文を参考にしながら少しずつ書いてみましょう。そして、何度も書くうちに、あなた自身のスタイルもきっと見つかるはずです。
ビジネスメールの力は、あなたの印象をぐっと高める大きな武器になりますよ。